2009年4月8日(水)「しんぶん赤旗」
耐震性の検討不十分
柏崎刈羽原発 吉井議員が批判
日本共産党の吉井英勝議員は三日、衆院内閣委員会で東京電力柏崎刈羽原発の耐震性について質問しました。原発に影響を及ぼすと考えられる活断層の評価や、揺れに対する設備の安全性の検討が不十分だとして、運転再開を認めた国の対応を批判し、安全確認を続けるよう求めました。
吉井議員は、柏崎刈羽原発に大きな被害を与えた新潟県中越沖地震に関連があるとされる、海底のF―B断層の長さなどについて質問しました。国が、五十キロと見ている専門家もいると答えたのを受け、東京電力がいまだに三十六キロとして揺れの強さを想定しているのは問題ではないかと追及しました。
さらに、原子力安全委員会の「活断層等に関する安全審査の手引き」で、耐震設計上考慮する活断層の認定について、安全側の判断を行うとしていることをただしました。鈴木篤之・原子力安全委員長も、「安全側に判断を行う」と認めました。
ところが、東京電力はコンピューターによる解析だけで、地震による原発の機器の内部損傷はないとしています。吉井議員は、実際に振動を与える実験をして、検証すべきだと強調しました。