2009年4月7日(火)「しんぶん赤旗」
新田原基地 米軍との訓練やめよ
共産党宮崎県委員会が政府交渉
米兵60人外泊、F15燃料漏れ原因…住民に知らせず
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宮崎県の航空自衛隊新田原基地(新富町)で二月末、日米共同訓練が実施された際に米兵六十人が基地外に宿泊し、訓練時にF15戦闘機が燃料漏れ事故を起こした問題で、日本共産党宮崎県委員会は六日、政府交渉し、防衛省に対し訓練の中止を求める要望書を提出し、見解をただしました。要請には赤嶺政賢衆院議員、ばば洋光九州・沖縄比例予定候補(宮崎1区重複)らが同席しました。
米兵の宿泊施設を住民に知らせなかったことについて、同省担当者は「米側の要請で『公表してほしくない』とのことだった。一般的に米兵はテロなどに狙われる危険性がある」などと説明。住民の不安を解消するよりも、米兵の「安全」を優先する同省の姿勢に、非難の声が上がりました。
F15戦闘機の燃料漏れ事故について、地元・新富町の吉田貴行町議は、これまでもパンクなど米軍機の事故はあったが、「ただの一度も原因を知らされたことがない。これでは基地周辺住民の命、安心安全は守れないのではないか」と問いただしました。
これにたいし「米側に(報告を)求めても提出されない」と答える担当者に対し、吉田町議は「米軍の事故原因を究明できないような国は、住民の安全を守ることもできない」と態度を改めるよう迫りました。
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