2009年4月5日(日)「しんぶん赤旗」

日本共産党国会議員の質問

生保者の入所認めよ

高橋議員 特養問題で求める


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(写真質問する高橋ちづ子議員=1日、衆院厚労委

 高橋ちづ子議員は一日の衆院厚生労働委員会で、十人が死亡した群馬県の高齢者入所施設「静養ホームたまゆら」の火災を取り上げ、厚労省に再発防止策の検討を求めました。

 高橋氏は、同施設が、未届けの有料老人ホームに該当し、二〇〇六年ごろには、近所の住民から関係自治体に通報があったにもかかわらず、立ち入り調査の権限がないなどとして対策がとられなかったことを指摘。「県と市、自治体部局間の横の連携が絶対に必要だ」とただしたのに対し、舛添要一厚労相は「おっしゃるとおり」と認めました。

 厚労省は、特別養護老人ホームのユニット型(全室個室)を一四年までに全ホームの七割にすること(現在は24%)を目指しています。高橋氏は、ユニット型に生活保護世帯は入居できるのかと質問。宮島俊彦老健局長は「入居できない」と答えました。

 高橋氏は、事件の背景には「生活保護、低所得者を締め出してきた厚労省の政策がある」と強調。ユニット型に生活保護者入所を認めること、ユニット型と多床を組み合わせるなど「柔軟な整備が必要だ」と要求。舛添厚労相は、「施設整備のあり方は、みんなで検討していきたい」と述べました。



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