2009年4月5日(日)「しんぶん赤旗」
反戦・反NATO国際共同行動
日本の反核平和運動も連帯
NATO(北大西洋条約機構)首脳会議にさいし「戦争ノー、NATOノー」をかかげた国際共同行動が、フランスのストラスブールで三日から始まり、五日までの日程で国際会議、平和行進がおこなわれ、日本からも平和運動の代表が参加しています。
全ヨーロッパ規模の史上初の行動で、フランスとドイツの平和運動などを中心に、六百をこえる広範な団体が賛同しています。ヨーロッパでは、アフガニスタンからの撤退をもとめる世論が各国でひろがり、戦争とNATOに反対する新たな機運が高まっています。
主催者の一人、ライナー・ブラウン氏(国際反核法律家協会)は開会総会で、「NATOのない、平和で公正な世界をめざして、いまこそイラク反戦に匹敵する運動をつくろう」とよびかけました。
会議では、アフガニスタン戦争の実態、NATOの軍事費や戦略など多彩なテーマが議論されます。
行動には、日本原水協、日本平和委員会、全労連など十三人の日本代表団が参加し、核兵器廃絶、軍事同盟解消や基地問題などで連帯・共同を訴えています。
三日には会議場で原爆展を開催、「核兵器のない世界を」署名への協力を訴え、約五百筆が集まりました。核戦略問題の分科会では二〇一〇年のNPT(核不拡散条約)再検討会議に向けた世界的運動がよびかけられました。
他の分科会では、日本平和委員会代表理事の佐藤光雄氏が軍事同盟も外国軍事基地もない世界をめざして連帯しようと訴え、基地問題分科会では川田忠明氏(平和委員会)がアメリカ、ドイツ、イタリアの代表とともに報告。沖縄と岩国から住民ぐるみの米軍再編反対のたたかいを発言しました。
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