2009年4月4日(土)「しんぶん赤旗」
米艦が石垣寄港強行
沖縄 「市民に不安」市長が抗議
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「米軍艦船の寄港反対」。沖縄・石垣港にかけつけた労組、平和団体などの市民約二百人が抗議する中、三日午前八時すぎ、米海軍佐世保基地所属の掃海艦パトリオット、ガーディアンの二隻が石垣港への寄港、接岸を強行しました。
午前八時すぎ、灰色の船体のパトリオットが離島への連絡船、漁船がひんぱんに行きかう狭い航路に進入、同八時二十分に岸壁に接岸しました。
ガーディアンは一時間差で入港しました。
寄港に強く反対する石垣港港湾管理者の大M長照市長は、この日市民とともに抗議行動に参加。「再三再四の石垣市民の反対を押し切り、強行的に実施された米軍艦船の石垣港の寄港は、平和を希求する地域住民の安全な日常生活を脅かし、八重山郡民に大きな不安と強い恐怖を与えるものである」との抗議声明を発表しました。
さらに、「米軍艦船の入港、米兵の上陸は初めてであり、市民に強い不安を与える」として事実上の“非常事態”を宣言、大M市長を本部長とする対策本部を庁内に設置しました。
大M市長は午後にも再度記者会見し、米軍への抗議と、市民に向けて米兵上陸にともなう安全上の注意をよびかけました。