2009年4月3日(金)「しんぶん赤旗」
石垣は軍港ではない
米艦船入港 市長ら反対集会
沖縄
沖縄県石垣市の民間港である石垣港への三日からの米艦船の寄港通告に抗議する入港反対集会が二日、同市内の新栄公園で開かれました。
労働組合や政党、平和団体などでつくる実行委員会がよびかけ、石垣市民はじめ与那国島などから三百五十人が参加、怒りの声をあげました。
集会では、大M(おおはま)長照石垣市長があいさつ、「石垣港は名古屋港につぐ活気のある元気な港として準グランプリを受賞するなど八重山離島交通の要にある。ここは軍港ではない。軍艦や軍人と平和な交流はできない。港にゲートがあれば閉めてでも入港に反対したい」と改めて寄港拒否の立場を明らかにしました。
集会は観光協会、漁協、婦人連合会など幅広い市民団体も賛同。石垣市青年団体協議会の代表は「石垣は米軍に守られないと安全ではないのか。“友好”という脅しに危険を感じる」と訴えました。
日本共産党、社大党、社民党、民主党の代表が連帯を表明。日本共産党の前田政明県議(党県副委員長)は「大M市長の再三に及ぶ反対表明を無視して日米安保を盾に寄港を迫る日米政府の狙いは、辺野古に新基地を押し付けるなど米軍や自衛隊の使い勝手のよい沖縄、八重山にすること。大M市長や八重山郡民と力を合わせ、あくまで反対したい」と訴えました。
高教組八重山支部の女性(49)は「子どもたちの平和な未来のためにも米軍の危険な“友好”の押し付けは許せない」と語りました。
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