2009年4月2日(木)「しんぶん赤旗」
国民への支援保証を
閣僚級国際会議 声明を発表
アフガニスタン
【ストラスブール=小玉純一】アフガニスタンに関する閣僚級国際会議が三月三十一日、オランダのハーグで開催され、約八十カ国が参加しました。終了後、議長を務めたアフガニスタン外相とオランダ外相、国連事務総長特別代表の三氏が「声明」を発表。アフガン国民に、より有効な支援を保証することが緊急に求められるとの認識を示しました。
米国が参加を求めたイランはアーホンドザーデ外務次官が参加。「外国軍の存在は事態を進展させなかった。外国軍を増やしても効果的でない」と述べ、オバマ政権のアフガン増派方針を批判しました。次官は同時に、麻薬密輸阻止と復興支援で協力する用意があると表明しました。
クリントン米国務長官は、「軍事と民生の活動を統一してアフガンとパキスタンを支援しなくてはならない」と強調。反政府勢力タリバンの穏健派と和解をめざすアフガン政府の取り組みを支持し、八月の大統領選挙の対策に四千万ドル(約三十九億円)の拠出を表明しました。
ドイツのシュタインマイヤー外相は「軍隊の駐留と再建プロジェクトの正しいバランスが重要だ」として民生面の取り組み強化を強調しました。
議長の「声明」は優先課題として、(1)よい統治の推進(2)経済成長と開発の加速(3)安全保障の強化(4)地域協力の拡大―をあげました。