2009年4月2日(木)「しんぶん赤旗」
自立支援法
「応益負担」は違憲
障害者28人が二次提訴
全国10地裁
福祉や医療サービスを受けた障害者に利用料の負担を強いる障害者自立支援法の「応益負担」は、法の下の平等などを定めた憲法に反するとして、北海道、京都府、福岡県など十道府県十六市町村の障害者二十八人が一日、いっせい提訴しました。(15面に関連記事)
昨年十月の第一次いっせい提訴につづくもので、新たに奈良、和歌山、盛岡、旭川の四地裁と、福岡、広島、神戸、大阪、京都、大津の計十地裁に提訴しました。一次提訴と合わせ原告は約六十人になりました。
障害者自立支援法訴訟全国弁護団の竹下義樹団長らは、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、「障害者が命をつなぎ、人間らしい生活をするためのサービスに利用料を課すのが問題。政府が閣議決定した改正案は、言葉を変えただけで負担内容は同じ。改まっていない」と、利用料負担の違憲性を訴えました。
障害者自立支援法は二〇〇五年十月三十一日、国会で成立。自民、公明が賛成し、共産、民主、社民が反対しました。
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