2009年3月29日(日)「しんぶん赤旗」
「地域に根を下ろした活動 日本共産党の党員が増加」
韓国「CBSラジオ」が放送
志位委員長インタビュー紹介も
韓国の全国ネット局「CBSラジオ」が十一日、毎夕放送される「時事ジョッキー」で、「不況の日本では日本共産党の党員が増加!」と題して共産党の活動を紹介しました。ソウルの番組司会者の質問に東京の通信員が電話で答える形のリポート。志位和夫委員長へのインタビューも挿入されています。
ネットで人気
番組は、麻生太郎首相の支持率が低迷し、民主党も小沢一郎代表の公設秘書が違法献金問題で逮捕されたことで支持が減っているのに対し、「唯一、躍進している政党が日本共産党」と指摘。その背景として、日本の労働者が置かれている苦しい現状を反映した「蟹工船」ブームや、「派遣労働者の実態を国会で生々しく明らかにした志位委員長の動画がインターネットで人気を集めていること」を挙げました。
「アジアで共産党がよって立つ基盤が何なのか、疑問に思う人も多いと思う」という質問には、通信員が、「日本共産党は地域社会に根を下ろし、地域活動ネットワークがしっかりしている」ことや、「国民生活を保護する活動をしていることで知られている」ことなどを述べると、司会者が「だから志位委員長が労働者の実態を生々しく明らかにできるのですね」と納得。
昨年だけで一万五千人を数えた新入党員には若い世代も多いことを紹介し、志位委員長のインタビューが流れました。志位氏は、労働者を使い捨てにし、ワーキングプアを生み出す状況では「日本社会には未来がない」として、「日本共産党は、何よりもこうした問題を重視し、解決しようと努力しています。劣悪な労働条件に苦しんでいる多くの若い人々が党に入っています」と語りました。
解決方法は…
「日本共産党が示している解決方法は旧ソ連や中国と違うのか?」との質問に通信員は、米国発の金融危機に象徴される危機について「日本共産党は資本主義体制の問題点を『過剰生産にある』としている」として、輸出が増えても労働者の所得が減り、「生産が増えても消費は減っているのが日本経済」だと指摘。志位氏のインタビューから次の一節を紹介しました。
「資本主義では恐慌は避けられませんが、『ルールなき資本主義』かどうかで、恐慌の表れ方は違います。ルールのない典型的な日本では、恐慌が大量のホームレスのように非常に残酷な形で表れます。ですから、まずは資本主義の枠内でも、『ルールなき資本主義』から『ルールある経済社会』への転換を実現していくことが必要です」
最後に通信員は「いま日本社会の底辺から、『貧しいのは自分の責任』という自己責任論にとどまるのではなく、大企業や政府が貧困問題への対策を出すべきだとの声が出始めました」と語り、派遣村に見られる市民団体の活動や、「ルールある経済社会」を主張する日本共産党の活動が「日本社会の流れと変化を物語ってくれると思います」と強調しました。