2009年3月26日(木)「しんぶん赤旗」
西松献金
国交副大臣も疑惑
こくた氏追及 パーティー券依頼か
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日本共産党の、こくた恵二議員は二十五日の衆院国土交通委員会で、西松建設の二つのダミー政治団体が二〇〇四年に加納時男国交副大臣(自民党)のパーティー券を購入していた問題で、加納氏と同社との関係や購入依頼の有無などについて追及しました。
こくた氏は、西松建設のダミー政治団体「新政治問題研究会」「未来産業研究会」から資金提供を受けていたのは、民主党の小沢一郎代表の資金管理団体だけではないと指摘。「加納時男後援会」収支報告書によれば、二つの団体が百万円ずつパーティー券を購入している事実を示し、「事実上、西松建設が購入したのではないか」とただしました。
加納氏は、西松建設関係者への購入依頼を否定。こくた氏は、加納時男後援会の政治資金収支報告書によっても、パーティー券の大口購入団体は三団体しかなく、そのうちの二団体との関係を加納氏が知らないとはおかしいと指摘しました。
また、西松建設が〇七年度だけで九百三十七億円もの公共工事を受注していることを示し、ゼネコンを監督する国交副大臣就任のさいにゼネコンの献金やパーティー券購入の有無をただすべきだったと迫りました。
加納氏が、パーティー券代金は「受け取れないということにした」と説明したのにたいし、こくた氏は「(政治団体は解散しているのに)どこに返したのか」と追及。加納氏は、弁護士と相談してつくった「返却」用銀行口座で保管しているとのべ、実際には西松資金が“宙に浮いている”ことが明らかになりました。