2009年3月25日(水)「しんぶん赤旗」

緊迫の延長戦 イチロー決着

日本連覇


 【ロサンゼルス=代田幸弘】野球の国・地域別対抗戦、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は二十三日、当地のドジャースタジアムで決勝が行われ、日本が韓国を延長十回の末5―3で下し、二〇〇六年の第1回大会に続く連覇を果たしました。

 試合は、先制点を挙げた日本が押し気味でしたが、韓国も九回に同点に追いつく粘りを見せ、世界一を争うにふさわしい熱戦となりました。日本は延長十回、二死からイチロー外野手(マリナーズ)が2点適時打を放ち韓国を振り切りました。

 最優秀選手(MVP)には、3勝を挙げた松坂大輔投手(レッドソックス)が前回に続いて選ばれました。

 2勝2敗で迎えた日韓対決は、大会史上最多となる約5万5千人が観戦。ドジャースタジアムは、思い思いのメッセージを書き連ねた手製のボードなどで彩られ、アジア勢同士の決戦を盛り上げました。

 一方、同じチームと5度も対戦する組み合わせの不自然さは、WBCを意義ある国際大会として発展させていくためにも、次回(一三年開催予定)から改善すべき課題となりました。

 同時に、普段はシーズン本番に向けた調整期間であるこの時期の開催によって、故障で離脱する選手も目につきました。


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