2009年3月22日(日)「しんぶん赤旗」

小沢氏側 パーティー券 8年で9.5億円

購入者判明 6.2%だけ

陸山会に大半“上納”


 民主党の小沢一郎代表の関連政治団体が、年三―四回の資金集めパーティーを開催、二〇〇〇―〇七年の八年間で総額九億五千万円もの収入があったことが本紙の調べで分かりました。このうち、二十万円以上購入し、購入者がわかっているのは、わずか6・2%です。ゼネコンが下請け業者もダミーにして小沢氏側に資金提供していた構図も指摘されています。


 この政治団体は、「小沢一郎政経研究会」。代表は、西松建設の違法献金事件で逮捕された小沢氏の公設第一秘書、大久保隆規容疑者(47)です。小沢氏の資金管理団体「陸山会」と同じ東京・赤坂のマンションの一室に同居しています。

 小沢一郎政経研究会の政治資金収支報告書によると、毎年三―四回、「小沢一郎政経フォーラム」という資金集めパーティーを東京・赤坂の高級ホテルで開催しています。〇〇―〇七年に計三十一回開催、収入総額は九億五千三百十一万円に上ります。

 報告書に記載義務のある二十万円以上の購入者として、中堅ゼネコン「鴻池組」や、盛岡市や仙台市の建設会社など、毎回数社の名前が出ています。その合計額は五千九百十八万円。透明度は6・2%にすぎません。

 同会は、こうして集めたカネを陸山会のほか、同じマンションの一室にある「小沢一郎東京後援会」「誠山会」に寄付しています。

 〇五―〇七年の三年間でみると、二億五千七百六十万円のパーティー券収入があり、前年の繰越金も含め、三団体に計三億三千万円を“上納”しています。(図参照)

 さらに大久保容疑者が代表を務める小沢一郎東京後援会から陸山会に三千万円が移動しています。

 小沢一郎政経研究会のパーティーについては、ゼネコンやその下請け企業らにパーティー券を購入させ、集めた資金の多くを陸山会に集中させる構図が浮かび上がっています。

 小沢氏は、「政治資金を公表しているから問題ない」といいますが、こうした資金集めの実態についても、説明責任があります。

表

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