2009年3月21日(土)「しんぶん赤旗」
循環型経済で地域づくりを
自治労連が報告会
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自治労連は二十日、自治体問題研究所と共同して一年間取り組んできた「地域循環型経済と地域づくり」の調査・提言活動について、「みんなで見つけたこの地域の宝物」と題した報告会を都内で開きました。
これは、「構造改革」路線の現れと地域再生の方向を明らかにしようと、秋田県北秋田市、大阪府守口市・東大阪市、佐賀県唐津市をモデルに、住民の実態調査と政策提言に取り組んだものです。
報告した岡田知弘京都大学教授は、生活と地域破壊の実態とともに、自然や産業、住民活動など地域再生への「宝物」が多数あることが確認できたと指摘しました。地域の人とお金、モノの連携と循環を広げるなど提言にふれながら、地域づくりの実践に生かしていこうとのべました。
守口市職労の代表は「中小企業の街で職場が近く、買い物や子育てもしやすいと八割以上の住民が住み続けたいと思っていることが分かった。市民への報告会を開くなど提言にもとづく活動を広げている」と語りました。
唐津市職労の代表は一市八町村の合併について「よくなかった」と答えたのが旧町村で半数にのぼっていると紹介。「中心部だけでなく周辺部も活性化するような施策への転換が必要だ。地域の“宝物”を生かした街づくり、調査を通じて生まれた多くの団体、会社などとのネットワークを広げていきたい」とのべました。
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