2009年3月20日(金)「しんぶん赤旗」
公聴会でAIGのCEO証言
巨額賞与支給に批判集中
米下院
【ワシントン=西村央】米下院金融サービス委員会の資本市場・保険・政府支援企業小委員会は十八日、公的資金を受けて経営再建中の大手保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のリディ最高経営責任者(CEO)を出席させて公聴会を開きました。議員からは、幹部社員への高額ボーナス支給に批判が集中しました。
リディ氏は「(国民の)怒りは共有する」としながらも、業務の継続の必要性と法的義務から支給したと弁明。十万ドル(約九百六十万円)以上を受け取った幹部には、半額以上を返還するよう要請したと述べました。
これに対し、小委員会委員長のカンジョースキー議員は、世論の批判が予想されるためボーナスの支給をやめるよう同議員や小委員会の議員が警告したにもかかわらず、AIG経営陣は無視したと指摘。「重大な(経営判断上の)手違いがある。AIGはそれを正さなければならない」と表明しました。
金融サービス委員会は二十四日に公聴会を開きます。昨年秋以来のAIG救済や監督などについて、ガイトナー財務長官とバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が証言します。