「派遣村」８府県で２０日から

労働・生活相談や炊き出しも

　今月末で大量解雇が予想される派遣労働者ら非正規雇用労働者を救済し、生活と雇用を守ろうと二十日から八府県で「派遣村」がいっせいに開かれます。

　労働組合や市民団体、弁護士らが共同で開くもので、労働や生活、住宅、医療などの相談会や炊き出しなどが行われます。「派遣切り」を告発し、企業や行政に雇用と生活を守れとアピールします。

　これまでに宮城、福島、福岡各県などで行われています。

　埼玉県では、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティ前の鐘塚公園で二十一、二十二の両日、「反貧困・駆け込み大相談会」が開かれます。

　約五百人のボランティアが参加予定。寝泊まりできるテントなども用意されています。弁護士らでつくる反貧困ネットワーク埼玉の実行委員会の主催。

　群馬県では二十六日、前橋市大手町の前橋公園で「ぐんま派遣村」が、群馬県社会保障推進協議会などでつくる実行委員会の主催で開かれます。

　静岡県ではスズキなど製造大手の工場が集中し､外国人労働者も多い浜松市で､二十九､三十の両日､ポルトガル語で｢みんな｣を意味する｢トドムンド浜松派遣村｣と名づけ､中区の東ふれあい公園で開かれます｡

　三十日にはデモ行進や生活保護の集団申請も計画。弁護士らでつくる生活保護支援ネットワーク静岡の主催。

　トヨタ系列企業による派遣切りが相次ぐ愛知県西三河地域では二十一、二十二の両日、岡崎市の名鉄東岡崎駅の岡ビル百貨店三階で「反貧困・駆け込み相談会」が行われます。愛知派遣村実行委員会の主催。

　一月、二月と連続で相談会などが行われてきた京都府では京都市内で、三月二十二日に九条診療所（京都市南区東九条）で相談会や炊き出しなどが行われます。

　京都総評や京都社会保障推進協議会などでつくる「春よ来い！なんでも“連帯”ひろば実行委員会」の主催。

　兵庫県では二十日、神戸市三宮・東遊園地で「神戸一日派遣村」として行われます。兵庫労連などでつくる格差社会を是正する共同闘争実行委員会の主催。

　大阪府では二十一、二十二の両日、大阪市役所南側の特設テントで「反貧困・春の大相談会」と称して相談会や炊き出しなどが行われます。弁護士などでつくる反貧困ネットワーク大阪実行委員会の主催。

　二十二日には、大阪市北区の扇町公園で「反貧困生活危機突破府民大集会」（午前十一時開会）が開かれ、相談・支援・炊き出しテント村も開設。主催は、大阪労連などでつくる国民大運動大阪実行委員会です。

　和歌山県では、和歌山市の和歌山城西の丸広場で「生きるための何でも相談村」が二十日、和歌山クレジット・サラ金問題対策協議会や和歌山県地評などでつくる実行委員会の主催で開かれます。

　このほか鹿児島など各地で多様な取り組みが予定されています。

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