2009年3月16日(月)「しんぶん赤旗」
西松マネー
個人献金に限定を
民放で小池氏 共産党はやっている
日本共産党の小池晃政策委員長は十五日、フジテレビ系番組「新報道2001」に出席し、西松建設の違法献金事件をめぐり、ダミーの政治団体を通じた献金が西松建設からのものだと民主党と自民党の政治家の側が知っていたのは間違いないと主張しました。
元東京地検特捜部長の宗像紀夫氏は、「政治団体からお金がくるというときに、普通はわからないということはないだろう」と応じました。
小池氏は、民主党が公共事業受注企業からの献金を禁止するマニフェストを出していたとし、「そのなかで党首の小沢一郎氏みずからが公共事業受注企業から献金を受け取っていたことが明らかになれば、国民に対する公約違反になる」と指摘。宗像氏は「公共事業を請け負う業者からお金が流れるのは問題。そこのところを根底から絶つことをきちっとやらないと」と述べました。
さらに小池氏は、小沢氏のゼネコン疑惑を報じた一九九三年の「赤旗」紙面を示し、「政治改革」と称して政党助成金や小選挙区制を導入したが、疑惑の構図は十五年余りたっても変わっていないと強調しました。
「この国会に(法改正は)間に合わない」という民主党の石井一副代表に対し小池氏は、二〇〇二年に民主、自由、共産、社民の四野党が公共事業受注企業からの献金禁止法案を共同で提出していると紹介。「すぐにできるはずだ」と述べ、「自民も民主もこれだけの問題を起こしているのだから、企業献金をやめると同時に、政党助成金も返上すべきだ」と主張しました。
石井氏は「それをやるとお金持ちしか選挙に出られなくなっちゃう」と後ろ向きの姿勢をみせました。小池氏は「日本共産党は個人献金だけでやっている。政党は自分たちでお金をつくる努力をすべきだ」と強調しました。