2009年3月15日(日)「しんぶん赤旗」

自・民は自浄作用の発揮を

小池政策委員長 西松献金で批判

TBS系番組


 日本共産党の小池晃政策委員長は十四日のTBS番組「サタデーずばッと」で、西松建設違法献金事件、北朝鮮のミサイル問題などについて各党の議員と討論しました。

重大な公約違反

 司会のみのもんた氏が、民主党の政権公約(マニフェスト)に、公共事業受注企業の政治献金「全面禁止」が明記されていたのに、小沢一郎代表側が公共事業を受注している西松建設のダミー団体からの献金を受け取っていたことを指摘。小沢氏が“どういうお金か詮索(せんさく)しない”と述べたことも示し、「それでいいのか」と問いかけました。

 民主党の福山哲郎参院議員は「代表は潔白だと言ったので、われわれとしては支えていきたい」などと発言。

 小池氏は、「民主党は小沢氏を信じるというだけで、実際に調査しようという話は聞かない。自民党も、閣僚(二階俊博経済産業相)に疑惑が出ているのに、麻生首相は『個別の問題には答えられない』と知らん顔だ。自民も民主も、政党としての自浄作用を発揮して調査し、国民に明らかにすべきだ」と主張しました。

 また、党首の小沢氏みずから公約に反する献金を受けていれば、「国民に対する重大な公約違反になる」と指摘しました。

 公明党の福島豊衆院議員が「(民主党は)なぜ身内のことは追及しないのか」などと発言。小池氏は「そういうなら公明党も『身内』(与党)の自民党を追及してほしい」と“注文”しました。

北朝鮮の「衛星」

 北朝鮮の「衛星」打ち上げ予告について、与党議員が「日本の領土、領海に落ちてくる場合、もちろんミサイル防衛(MD)システムで迎撃する」(自民党の山本一太参院議員)などと発言しました。

 小池氏は、「(北朝鮮は)人工衛星だというが、北東アジアの平和や非核化が議論されているなかで、こういうことは自制すべきだ。国際社会の世論の力が大切だ」と主張しました。

人権を優先して

 不法入国容疑のフィリピン人一家が、中一の少女を除き在留特別許可が認められなかった問題で、各党の出演者が「かわいそうだが、やむをえない」と発言したのに対して、小池氏は「子どもの成長や人権にとって何が必要かを一番優先して考えるべきだ」と主張。子どもの権利条約なども示しつつ、「日本で親と一緒に暮らせる方向にすべきだ」と述べ、今回の判断は「間違いだ」と指摘。「政治の決断で解決すべきだ」と強調しました。



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