2009年3月13日(金)「しんぶん赤旗」
保育所
待機児対策前倒しせよ
大山都議 都に増設支援求める
日本共産党の大山とも子都議は十二日の東京都議会予算特別委員会で、認可保育園への入園申請と待機児が急増している問題を取り上げ、区市町村への支援や都の施策の前倒し実施を要求しました。
大山氏は認可保育園に今年四月の入園を希望する申請(一月末現在)が昨年同月とくらべ全都で六千人も増えている党都議団の調査を紹介。認可保育園に入所できなかった待機児が昨年四月時点の一万八百六十三人よりさらに多くなると指摘し、都の見解をただしました。
安藤立美福祉保健局長は、申込率の上昇や就学前児童人口の増加などで「今後とも保育需要は増大していく」と認めました。
大山氏は「ベビーホテルに預けざるをえない」「預けなければ仕事ができない」「内定が取り消されてしまう」「仕事に復帰できない」など保育園に入れずせっぱつまった父母の状況をあげました。認可保育園を増設するため区市町村への支援の緊急実施、二〇一〇年度までに認可保育所六千五百人分を整備する保育サービス拡充緊急三カ年事業を前倒し実施し、目標を引き上げるよう求めました。
また大山氏は、私立保育園が仮園舎として使っていた足立区の都営新田一丁目アパート一階部分に保育園設置を認めるよう要求。只腰憲久都市整備局長は、「元の区立保育所の用地であり、使用許可の条件に合致するので、区に設置を認める方針を伝えた」と答えました。
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