2009年3月11日(水)「しんぶん赤旗」
チベット安定確保を
中国主席 全人代討論で強調
【北京=山田俊英】中国の胡錦濤国家主席は九日、北京で開会中の全国人民代表大会(全人代)でチベット自治区代表団の討論に参加し、「国家の安全と社会の安定を確保しなければならない」と強調しました。
全人代のホームページによると、胡主席は農民、遊牧民の生活改善をはじめ「民衆の切実な問題」を解決し、少数民族が発展の成果を享受できるよう代表(議員)に努力を呼びかけました。また、「分裂に反対し、祖国統一を守る堅固な長城を守らなければならない」と述べました。
十日はダライ・ラマ十四世の亡命につながったチベット動乱から五十周年。十四日にはラサ暴動一周年を迎えます。これを前に全人代に参加しているチベット自治区のシャンパ・プンツォク主席は六日、チベットは安定していると強調する一方、ダライ・ラマを「不安定の主因」と非難しました。