2009年3月10日(火)「しんぶん赤旗」
石垣港に米艦くるな
「身の毛よだつ」と会見
沖縄
沖縄県石垣市の石垣港に米掃海艇二隻がこの四月、入港を企図していることが分かり、日本共産党を含む革新政党や労組、市民・平和団体は九日、共同で記者会見を開き、「石垣港の軍事利用は許されない」と断固反対の意思を表明しました。
会見のなかで、日本共産党八重山郡委員会の石垣三雄委員長は、尖閣諸島が日米共同作戦の対象になるとの政府側の発言にふれ、「米軍艦船が(石垣に)来ること自体が地域の緊張感を高めるものだ」と批判しました。
会見では、「身の毛のよだつ思いだ。軍服を着た兵隊が市内を歩くのは許されない」(九条の会やえやま)などの声が噴出しました。
入港を企図しているのは米掃海艇ガーディアン、同パトリオットの二隻です。「乗組員の休養」「親善・友好」を目的に、百二十八人が下船。四月一日から三日までの係留を求めて今月五日に、市に通知があったといいます。
市総務部広報広聴課の担当者によると、通知前日にはケビン・メア米沖縄総領事が自ら大浜長照市長に電話による係留を依頼してきましたが、市長はこれを拒否しています。
石垣市は「平和港湾宣言」をもつ都市。同市には二〇〇七年にも同様の通知がありましたが、市長は入港を拒否。米艦船は石垣港ではなく、同じ八重山諸島の与那国町に入港を強行した経緯があります。
市民・平和団体は今後も、漁協や観光協会にも呼びかけるなどして、反対運動を広げたいとしています。
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