2009年3月9日(月)「しんぶん赤旗」
囲碁第34期新人王戦
16強 出そろう
混戦模様 熱戦に期待
囲碁第三十四期新人王戦(しんぶん赤旗主催)は、本戦一回戦が進行し、四月から二回戦に入ります。九月の決勝三番勝負に向け熱戦が展開されます。(トーナメント表)
前期、内田修平二段が新人王戦史上もっとも低い段位での優勝をしました。「優勝は一回限り」の規定なので、今期、内田二段は抜けています。次に新人王の座につくのはだれになるでしょうか。
本戦に名を連ねた棋士は全部で三十三人。そのうち最高段位は、今年昇段したばかりの望月研一七段(25)です。六段は、林漢傑(24)、瀬戸大樹(24)の二人。前期、内田二段に優勝をさらわれただけに、高段者としては、今期こそと意気込んでいると思われます。
関西棋院の棋士は瀬戸のほか、前期準優勝の河英一(は・よんいる)四段(23)、村川大介五段(18)が二回戦に勝ち上がっています。
女流棋士では、謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊・女流名人(19)が一回戦で大場惇也五段(25)に勝っています。勝負強さでは女流棋士中随一といわれている謝が、どこまで勝ち上がるか、注目されます。また万波(まんなみ)姉妹は、妹の奈穂(なお)二段(23)が白石勇一二段(24)を下して二回戦に勝ち上がっています。
他に安斎伸彰五段(23)、李沂修(り・いしゅう)四段(20)、三谷哲也五段(23)、日本棋院中部総本部の志田達哉二段(18)ら、だれが優勝してもおかしくない顔ぶれです。
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