2009年3月8日(日)「しんぶん赤旗」
サラ金被害なくそう
改正貸金業法 完全施行求め行動
東京
高金利被害の温床、グレーゾーン金利撤廃を決めた改正貸金業法の完全施行を求めて七日、東京都内で集会が開かれ、市民、サラ金被害者、被害者支援団体、弁護士や司法書士の団体から三百人を超える人が参加しました。参加者は集会後、デモ行進しました。
改正貸金業法は二〇〇六年十二月に成立、金利規制強化を三年後をめどに行うこと、貸金業への参入規制と過剰貸付規制を強化することを決定。今年はその完全施行の年です。
集会ではサラ金被害者が、自宅が担保にされていることに気づかないまま保証人になり、競売におびえながら生活しているなどの実態を報告。また、SFCG(旧商工ファンド)からの借金で夫が自殺した女性が、後で調べたら六百五十万円の過払い金があり夫を亡くさなくてもすんだのではと、無念の思いを書いた文章が紹介されました。
主催団体の高金利引き下げ全国連絡会代表幹事の宇都宮健児弁護士が情勢報告。ヤミ金撲滅の運動を、生活困窮者へのセーフティーネットの充実や貧困克服の取り組みといっしょに進めることが大切だと訴えました。
新里宏二弁護士が、「私たちの運動が正義のたたかいであることに確信を持ち、貸金業界の巻き返しを許さず、運動を広げよう」と決意表明。同法の早期完全施行を求める決議を採択しました。
鳥畑与一静岡大教授が「略奪的金融の暴走」と題して講演しました。