2009年3月6日(金)「しんぶん赤旗」
春闘総行動
賃上げも雇用も
内需拡大に かじ切れ
全労連などデモ・要請
「〇九春闘勝利」「なくせ貧困!生活危機突破」を掲げ、全労連(全国労働組合総連合)と国民春闘共闘に加わる労働組合が春闘の集中回答日を前に五日、省庁の集まる東京・霞が関を中心にいっせいに行動しました。三千人が省庁や国会議員の要請、タクシーデモなどを終日繰り広げました。
正午には、厚労省・人事院前に千五百人、国交省前に五百人が集まり、「賃上げ・雇用確保で日本経済再生をめざす霞が関総行動」(全労連・国民春闘共闘主催)を実施。参加者は「雇用確保」と書いた新聞紙や「ワーキングプアなくせ」の黄色のタオルを身につけるなど思い思いの姿でアピールしました。
全労連の大黒作治議長は、日本経済の危機が深刻化する背景に輸出大企業優先の経済政策があると指摘。大企業はこの十年でみれば大もうけしており、賃上げも雇用確保も求め、内需拡大にかじを切らせる春闘にしようと呼びかけました。「派遣切り」を許さず、最低賃金を引き上げてワーキングプアをなくすため、公務も民間も力を合わせようと訴えました。
テレビ番組「噂の!東京マガジン」などに出演の清水国明さんも「景気がよくならないと芸能人も大変」と訴え。「規制緩和をさらに見直させる」(交運共闘)「今月は夜勤が十一回。看護師の増員を」(日本医労連)などとリレートークしました。
全労連・全国一般の組合員(57)は「いままで仲良くしてきた仲間を派遣切りから守りたい。経済をこれ以上、冷え込ませないためにもです」と語りました。
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