2009年3月4日(水)「しんぶん赤旗」
全学連大会終わる
高等教育の予算増額へ
自治会再建・設立の報告も
「学生の要求に応え、学生自治会を再建、設立した」との報告に大きな拍手がおきました。全学連(全日本学生自治会総連合)の第六十回全国大会が一日から三日まで東京都内で開かれました。百八人が参加し、学生の願いに寄り添った自治会の取り組みを次々と語りました。
報告に立った大嶋祐介委員長は高学費に苦しむ学生の声を集めた「黒書」に約一万人の学生から声が寄せられたと紹介。二〇〇七年に京都府学連から始まった学費負担軽減を求める「学費ゼロネット」が東京、大阪、千葉、兵庫に広がり、愛知では準備中だとのべました。学費負担軽減を求める署名は昨年より紹介議員が増え、地方議会では神奈川県大和市議会、大阪府吹田市議会が全会一致で学費負担軽減を求める意見書を可決したと報告しました。
さらに経済危機の下、国公私立大学で新たな減免制度が設立されていることにふれ、運動を重ねて世論を広げてきた成果だとのべ、「学費負担軽減・高等教育予算の増額を引き続き求めていこう」とよびかけました。内定取り消しを許さないルールづくりの必要性を指摘しました。
「年越し派遣村」の村長を務めた湯浅誠さんが「貧困とむきあって」と題して講演。「学費」「雇用」「環境」「平和」のテーマに分かれ、分科会が開かれました。
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