2009年3月4日(水)「しんぶん赤旗」

民主党に衝撃

小沢氏秘書逮捕

　東京地検特捜部が三日、政治資金規正法違反の疑いで、小沢一郎・民主党代表の公設第一秘書で資金管理団体「陸山会」会計責任者の大久保隆規容疑者を逮捕したことで、民主党に激震が走りました。

　小沢氏は党本部での幹部会で「まったく問題ない。心配いらない。適切に処理している」と違法性を否定。鳩山由紀夫幹事長は記者団に対し、「事実をしっかりと国民のみなさんにみていただくことが大事であって、この問題でいますぐに（進退問題になる）という判断にはならない」とのべました。

　同党のなかには、「国策捜査のような雰囲気がする」（鳩山氏）、「政治の権力を利用した許されざる行為だ」（山岡賢次国対委員長）など、政府・与党を非難する声もあがっています。

　一方、政府は「個別の案件にコメントすることはない」（麻生太郎首相）との立場を表明。与党側は「強制捜査ということは、ある程度の心証はあるものと思いますけれど、コメントは控えたい」（自民党・細田博之幹事長）、「公党の代表である小沢党首がきちんと疑惑について説明を果たしていくのは当然のことだ」（公明党・北側一雄幹事長）などと反応しました。

　他の野党は「驚いている。疑問を解くのは小沢さんということになるだろうから、そこらへんは堂々と見解を出して事実をのべてもらいたい」（社民党・重野安正幹事長）、「政治的にも大きなことだと受け止めている。選挙が近いというなかで起こったことだから、何かそういう背景があるのかもしれない」（国民新党・亀井久興幹事長）とコメントしました。