2009年3月3日(火)「しんぶん赤旗」
SFCG問題
計画的財産隠しの恐れ
対策弁護団 管財人選任申し立て
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SFCG(旧商工ファンド)が二月二十三日に民事再生法適用を申請し経営破たんしたことを受け、日栄・商工ファンド対策全国弁護団(団長・木村達也弁護士)は二日、管財人による財産管理を命じるように東京地裁に申し立てました。
SFCGは、一九七八年設立、中小企業に利息制限法を超える高金利で融資、過酷な取り立てを行い自殺者まで出してきました。
記者会見した副団長の新里宏二弁護士は、SFCGが財産目録も示さず違法なやり方で再生を進めようとしていること、また、破たん前に日本振興銀行へ大量の債権譲渡をした動きがあることを指摘。司法制度を悪用して財産を隠し、過払い金を返さない仕組みをつくろうとしている恐れがあると批判しました。さらに昨年十月の株主への配当は、違法配当の可能性があると述べました。
そして創業者の大島健伸取締役会長ら現経営陣に財産管理権を与えるのではなく、裁判所が選任した管財人の手でSFCGの資産と営業をチェックすることが必要だと強調しました。
また、二月二十八日、一日に行った商工ローン被害一一〇番に二日間で二百八十五件の相談が寄せられたことを明らかにしました。