2009年3月1日(日)「しんぶん赤旗」
「核兵器なくせ」うねりを
3・1ビキニデー全国集会・全体集会
緒方副委員長のあいさつ
3・1ビキニデー日本原水協全国集会・全体集会で二十八日、日本共産党の緒方靖夫副委員長が行った来賓あいさつ要旨は次の通りです。
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ビキニデー集会の焦点は明白です。二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向け、世界に核兵器なくせの声のうねりを巻き起こすことです。
二〇〇五年にブッシュ米政権のもとで反故(ほご)にされた核兵器廃絶の約束を再び確約させ、新しい核兵器をなくす道を切り開くときです。
米、英、独などでかつての核抑止論者が核兵器廃絶を訴えています。
米ナショナル・セキュリティー・アーカイブが昨年情報公開で入手した、二十三年前のレイキャビクでの米ソ首脳会談の機密文書を読み直すと、レーガン、ゴルバチョフ両氏は核兵器廃絶の構想を雄弁に語り、合意寸前までいったものの、合意するだけの信頼が欠如し、両首脳が一時共有した夢ははかなく消えたことが記録されています。
当時夢と消えた課題は今日、世界のなかで現実的かつ具体的に大きく提起され、天の声になっています。
また、地の利も得ています。第五福竜丸、広島、長崎の叫びを伝えることは運動の原点です。この間、原水協はエジプト、マレーシアで原爆展を成功させてきました。
そして原水協は国連をはじめ世界に人の輪を築いてきました。天・地・人で条件をつくってきた、このたたかいをさらに前進させていきましょう。
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