2009年2月24日(火)「しんぶん赤旗」
派遣切り未然に防げ
党東京都委・都議団 労働局に緊急要請
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日本共産党東京都委員会と都議団は二十三日、厚生労働省東京労働局に対し非正規雇用労働者の違法な「雇い止め」「派遣切り」を未然に防ぐよう緊急に要請しました。
田村智子党都副委員長は、派遣労働者に対する違法性の強い雇い止めに言及し、今後大量に生じる恐れがある雇い止めを未然に防がなければ重大な事態に陥ると指摘しました。
また昨年秋以降、派遣切りに遭った労働者が所持金が尽きて路頭に迷った末、党の街頭相談などに救済を求めた実態を説明。企業をどう行政指導しているのかただしました。
労働局側は、偽装請負のほか派遣や短期間の直接雇用を繰り返して常用雇用の代替として働かせる例など、志位委員長が指摘した違法性について認め、勧告に従わない企業や派遣会社に必要な指導を行うと言明しました。
その上で、大量の失職者が生じている現況は「非常時」であり、労働監督機関としてできる限りの対応をとるとも表明。派遣事業所を対象とした講習会などを通じて規制の周知、啓発に努めていると説明しました。
田村氏らは、企業や派遣会社への指導とともに、労働者にも権利の周知徹底を図るよう重ねて求めました。
要請には池田真理子(東京20区重複)、谷川智行の両衆院東京比例予定候補、清水ひで子都議団政調副委員長、小竹ひろ子都議が参加。民青同盟の香西克介都委員長も同席しました。
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