2009年2月24日(火)「しんぶん赤旗」
王家瑞・中国共産党中連部長と志位委員長が会談
|
日本共産党の志位和夫委員長は二十三日、日中与党交流協議会に参加するため来日している王家瑞・中国共産党中央対外連絡部(中連部)部長と国会内で会談しました。
王氏は現在の金融危機への中国政府の対応について、国民の利益中心の政策をすすめ、社会的平等に重点をおいて、国を挙げて危機を乗り越える努力をしていると説明。今年下半期に効果が表れるだろうとの見通しを紹介し、日本の状況について質問しました。
志位氏は、金融危機にさいして、中国が内需中心の政策を決定していることや、先進国だけで決定されてきた国際経済システムを新興国と発展途上国の加わるものにするよう主張していることについて、理性的な方向だと感じているとのべました。
日本の深刻な雇用問題にふれて、「ルールなき資本主義」の一番残酷な面がふきだしているとのべ、いま日本で資本主義という体制そのものへの疑問が広がる状況が生まれていることを説明しました。
王氏は日中関係について、両国関係の発展は両国の国民の利益にかなうことだと指摘、中国は両国関係が安定的に発展することを重視していると強調しました。
志位氏は、昨年五月の胡錦濤総書記との会談で合意した今後の両党関係の発展の方向((1)歴史認識での逆行を許さず日中両国関係の発展に寄与すること、(2)世界とアジアの平和のための協力、(3)条件は異なるが社会主義・共産主義をめざす政党としての交流)にそった両党関係の発展が重要だと語りました。王氏は「まったく同感です」とのべました。
会談には、日本共産党から緒方靖夫副委員長、小池晃政策委員長、こくた恵二国会対策委員長、森原公敏国際局次長、中国側から郭業洲・中連部長補佐官、趙世通・中連部日本処長、孔鉉佑公使、林欐参事官が同席しました。