2009年2月23日(月)「しんぶん赤旗」
保育の営利化許すな
広井氏、「つどい」で講演
埼玉
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日本共産党埼玉県委員会は二十二日、さいたま市と富士見市で「保育の未来を考えるつどい」を開き、二十日開催の深谷市と合わせ三会場で四百七十人が参加しました。
つどいは政府がねらう保育制度改悪に反対する運動を大きくしようと開かれました。党県委員会は県内約七百の公立・民間保育園に案内を送り、園長や理事長と対話するなど参加を広げてきました。
さいたま市会場のときわ会館(浦和区)では党女性委員会責任者の広井暢子さんが講演。父母と保育所との直接契約制や保育基準切り下げなどの制度改悪のねらいが、国・地方自治体の保育に対する責任を放棄するところにあるとのべ、保育参入でもうけを上げようとする財界の要求が背景にあると指摘しました。一方で「構造改革」による貧困と格差拡大への怒り、父母らの運動が力になり制度改悪を押しとどめているとのべました。
広井さんは女子差別撤廃条約や子どもの権利条約に基づく、子どもの権利を最優先する政治が世界の流れだとのべ、「子育てをするみんなの要求をかかげて共同し、ルールある経済へ変える運動にしていこう」と訴えました。
会場から、公立保育所民営化反対の取り組みや営利企業参入で保育の質が悪化している実態、企業参入が行われている介護現場での深刻な労働実態が語られました。民間保育園の園長は労働環境の悪化で保育料を払えない家庭が生まれているとのべ、「保育の必要な子どもが保育園に入れなくなるのは許せない」と語りました。
あやべ澄子衆院北関東比例予定候補が「子どもを大事にし、父母や保育関係者を励ます社会へ全力をあげる」と訴えました。
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