2009年2月16日(月)「しんぶん赤旗」
失業手当もらえない
青年司法書士協 派遣110番に相談
全国青年司法書士協議会(全青司、稲本信広会長)は、「派遣労働者のための110番」を十五日、東京都内で開きました。雇い止めにともなう雇用保険、生活保護の問題を中心に約八十件の相談が寄せられました。
三カ月更新の仕事を繰り返し、一年間で解雇された兵庫県の男性(38)から、「派遣元が雇用保険に入れてくれず失業手当がもらえない、何とかならないのか」と相談が寄せられました。対応した司法書士は、原則として雇用保険に加入させていないのは使用者に問題があり、ハローワークに相談しさかのぼり雇用保険に加入できると説明しました。使用者が、雇用保険に加入させる必要がある労働者を加入させていない例が多くありました。
他にも雇用保険受給手続きに必要な離職票を使用者が出そうとしない、賃金の未払いがあるなどの相談が寄せられました。
相談にのった司法書士は「登録型の派遣労働者の権利侵害がはなはだしい。派遣労働の法改正がされようとしているが、細切れ労働をなくす方向性が必要だ」と話していました。
全青司は今後も月曜日から金曜日の午後二時から六時まで、電話03(3359)3639で相談を受けつけます。
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