2009年2月16日(月)「しんぶん赤旗」

貧困から子ども守れ

全教大会 運動方針決め閉幕


 東京都内で開かれていた全教(全日本教職員組合)の第二十六回大会は十五日、二日間の日程を経て終わりました。貧困と格差の拡大から子どもと教育を守るために労働者・国民との連帯を強め、「構造改革」をストップさせ、憲法と教育の営みに立脚して改悪教育基本法の具体化を許さないたたかいをすすめる運動方針を決めました。

 二日間の討論では、貧困と格差の拡大のなか、「高校統廃合で通学距離七十キロの生徒も。通学費補助の運動を」(秋田高教組)、「公立高校をなくし、有名私立高校を誘致しようという動きに十八万筆の反対署名が集まり、中止の方向に」(岐阜教組)、「学費無償化などのゆきとどいた教育を求める署名に全力をあげてきた」(北海道高教組)などの発言が続きました。

 全国いっせい学力テストなどが各地で矛盾を深め、教員免許更新制の問題で日教組加盟の教組と共闘(富山高教組、福島県立高教組)し、教育問題で府PTA協議会と懇談(大教組)するなど共同を広げていることがだされました。臨時教職員の待遇改善などに真剣にとりくんでいるとの発言が相次ぎました。

 討論をまとめた東森英男書記長は、「貧困・生活危機突破の大運動」で、子どもの学ぶ権利を守ろうと強調。総選挙での政治転換を訴えました。

 大会で選出された主な役員は次の通りです(敬称略、新以外は再任、任期は四月から)。▽委員長=山口隆(新)▽副委員長=加門憲文(新)、小村英一、杉浦洋一(新)、本田久美子▽書記長=北村佳久(新)



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