2009年2月14日(土)「しんぶん赤旗」
失業保険受給者 最多に
米国 1年間に200万人以上増
【ワシントン=西村央】米労働省が十二日発表した一月三十一日までの一週間の失業保険受給者総数(季節調整済み)は、前週から一万一千人増加して四百八十一万人となり、統計を取り始めた一九六七年以来、過去最多の数となりました。最高水準の更新は三週連続。
この数字は、昨年ほぼ同時期の一週間の受給者総数が二百七十六万一千人だったのと比べると、二百万人以上、率では74%の増加です。この一年間で雇用状況が急激に悪化したことを物語っています。
失業保険受給者が最も増えているのはカリフォルニア州の二万人。建設やサービス産業でのリストラが響いています。これに次いで多い八千六百人増のノースカロライナ州では、繊維、輸送、産業用機械、建設、サービスと広範な分野でのリストラが背景となっています。
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