2009年2月13日(金)「しんぶん赤旗」
大阪府民集会
“ちょっと待て橋下知事”
つぶすな福祉・教育・文化
大阪府の橋下徹知事の就任一年をうけて、「ちょっと待って!橋下知事さん、潰(つぶ)すな大阪!みんな集まろ2・12」と呼びかける府民集会が十二日、大阪市の府立青少年会館で開かれました。千百人を超える府民らが参加。「福祉・教育・文化の切り捨てはやめて」との思いが会場にあふれました。
集会のよびかけ人の一人である音楽評論家の日下部吉彦さんが、文化・芸術は豊かな生活になくてはならないインフラだとのべ、「八割という橋下知事への府民の支持率を十分考えたうえで、われわれの作戦をたてる必要がある」と強調しました。
講演した神戸大学教授の二宮厚美教授は、関西州へ突き進み、住民サービスを切り捨てる知事を、「強い者が勝つ、勝った者が正しい、弱い者は強いものに従え、従わないものは切る」という弱肉強食の論理で、「きわめて野蛮」と強調。「府民の支持はマスコミ報道によるもの。まわりの人たちを自分たちの対話で変え、大きく包囲していこう」とよびかけました。
ミニシンポジウムが開かれ、移転・縮小対象の上方演芸資料館の伊東雄三館長や廃止・府立中央図書館への移転が強行されようとしている国際児童文学館関係、医療・障害者関係、高校生らが「全国に誇れる文化行政を一瞬のうちになくしていいのか」「三百円の医療費の自己負担増は患者には重い負担だ」「本当に苦しい人の意見を無視している」などと語りました。
文化行事として上方舞、大阪センチュリー交響楽団の弦楽八重奏、合唱が披露されました。