2009年2月11日(水)「しんぶん赤旗」
米軍新基地中止求めよ
沖縄の野党議員 政府各省に要請
沖縄県の野党国会議員らは十日、十六日からのクリントン米国務長官訪日に際して、(1)「在沖縄海兵隊グアム移転経費に関する協定」の署名をしない(2)沖縄県名護市辺野古への新基地建設を中止し、普天間飛行場の即時閉鎖・返還を求める(3)日米地位協定の抜本的改定を求めるよう、外務省と防衛省に要請しました。
外務省では羽田浩二北米局審議官が応対し、「訪日の際に協定に署名できるようにしている」と述べました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「グアム島北部アンダーセン空軍基地の基盤整備など、沖縄の米海兵隊移転とは関係ないものがある。沖縄の負担軽減を口実にして国民の血税を投入することは絶対に許せない」と追及。羽田審議官は「移転に関連した事業だ。毎年、日米間でよく精査した上で国会に(予算案を)おはかりする」と強弁しました。
羽田審議官はまた、グアム移転と新基地建設、嘉手納飛行場以南の土地返還をパッケージ(ひとまとめ)ですすめる方針を協定に明記する考えを示しました。
赤嶺議員は、「日米間で協定を結ぶことは政府案に反対する沖縄県や県民への圧力だ」と厳しく批判しました。
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