2009年2月8日(日)「しんぶん赤旗」
郵政 最初からやり直せ
TBS系番組 小池氏が主張
日本共産党の小池晃政策委員長は七日、TBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、麻生太郎首相が郵政民営化について、「民営化には賛成でなかった」「四分社化は見直すべき」などと国会答弁したことを中心に、各党出席者と討論しました。
はじめに、18・3%という麻生政権の支持率(JNN調べ)が話題となり、小池氏は、郵政民営化や定額給付金をめぐる首相の迷走をあげ、「深刻なのは首相自らが発言で波紋を投げかけ、問題を起こしていること。国民の多くは、首相の資格がないと思っている」と述べました。
麻生首相の「(郵政民営化の当事者というのは)ぬれぎぬ」との答弁について小池氏は、『広辞苑』で「ぬれぎぬ」が「無実の罪」と書かれていることを示し、「(麻生首相の発言では)郵政民営化は犯罪だったということになる」と指摘。この間、自公政権が二〇〇〇年の総選挙で郵政民営化を訴えて得た衆院の三分の二の議席を使って再議決を繰り返してきたことをあげ、「三分の二の再議決など許されない。解散・総選挙が必要だ」と主張しました。
毎日新聞の岩見隆夫編集局顧問も、「面従腹背だったと白状した人を首相にしていいのか」と批判しました。
小池氏は、四分社化見直しの発言についても、郵便事業会社は銀行業務ができず、郵便局会社は小包の集配ができないなど四分社化の弊害を示し、「被害がでると私たちが指摘していたにもかかわらず、(与党は)四分社化が民営化の核だといって押し通した」「その核の部分を見直すというのだから、これは最初からやり直さなきゃだめだ」と迫りました。
自民党の衛藤征士郎・衆院予算委員長は、「首相は国営化に戻すとは言っていない」などと言い訳に終始。これには岩見氏が、「民営化そのものに反対だったというのは、国営化のままでよかったということだ」と反論。公明党の高木陽介氏も、「この言葉自体でいくと、そういうふうに受け取られてしまう」と認めました。