
2009年2月5日(木)「しんぶん赤旗」
大幅賃上げへ2万5000人
独地方公務員がスト
ドイツ全土で三日、州機関で働く地方公務員の8%大幅賃金引き上げを求める警告ストが行われ、教職員、警官、消防士、病院職員など二万五千人が参加しました。統一サービス産業労組(ベルディ)、教育・科学労組(GEW)、警察官労組(GdP)が呼びかけたもの。
州機関を除く地方自治体労働者は〇八年の労働協約交渉で5・1%の賃上げを勝ち取っています。労組側は賃金水準が逆転、同職種で市町村に比べ州機関の労働者の賃金が低くなっていると指摘。前回〇六年の労働協約妥結時点からの物価上昇2・8%を上回る大幅賃上げを要求。「大銀行には何十億ユーロも援助しながら、労働者や公務員に犠牲を押し付ける政治であってはならない」(警察官労組のヘーゼン委員長)と訴えています。
北部のハノーバーでの集会・デモには警官五千人など一万四千人が参加。ベルディのブジルスケ委員長は「(組合員投票でスト権を確立しての)本格的ストライキの可能性もある」と警告。「労働者の購買力を高めるため」の政府の行動を求めました。
南部バイエルン州の十都市の交通公社でも、9・5%の賃上げを求める警告ストが行われました。同州州都ミュンヘンでは地下鉄や近郊電車の運行が止まりました。
州公務員の賃上げをめぐる次回労働協約交渉は二月十四、十五の両日に首都ベルリン近郊のポツダムで行われます。
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