2009年2月2日(月)「しんぶん赤旗」

賃上げ4.5%勝ち取る

経営側も「購買力を保証」

ドイツ鉄道


 ドイツ鉄道(DB)で働く労働者でつくる労組とDBとの賃上げ交渉が一月三十一日妥結し、労働者側は二月から2・5%、来年一月からさらに2%の賃上げを得る成果を勝ち取りました。ロイター通信が伝えました。鉄道労働者は、このほか、五百ユーロ(約五万七千六百円)の支給(一回限り)を受け取る成果も得ました。交渉妥結による新たな協約の期間は一年六カ月。


 DBの鉄道労働者は、ドイツ鉄道労組(トランスネット)、ドイツ鉄道職員労組(GDBA)、鉄道運転士労組(GDL)の三つに分かれています。

 今回の交渉でDB側は当初、二年間に1%の賃上げを提案しました。これに対し、トランスネットとGDBAは、10%の賃上げを要求。GDLも、6・5%の賃上げを求めていました。

 組合との交渉妥結後、DBの人事部門の責任者は記者団に対し、「われわれは、すべての当事者が満足する解決策を見いだした」と表明。DBが経済危機の影響に直面していることに触れつつも、「今回到達した妥協は、こうした時期に従業員の購買力を保証するものだ」と評価しました。

 賃上げと労働条件改善をめぐっては、今回の妥結に先立ち、約四百人の鉄道労働者が二十九日にいくつかの都市で一日ストライキを実施。労使が妥結したため、それ以降のストライキは回避されました。



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