2009年2月1日(日)「しんぶん赤旗」

空の安全へ規制強め

航空労組連がセミナー


 航空労組連絡会は三十一日、第二十八回航空政策セミナーを東京都内で開きました。二月一日まで。安全や経営、労働実態を明らかにし、安全規制強化と公共性重視を求める提言を発表します。

 基調講演した山口宏弥連絡会議長は、新自由主義が破たんし、企業の社会的責任が問われる情勢になっているとのべ、雇用を守り、賃上げによる内需拡大こそ国民生活の向上と景気回復につながると語りました。

 航空産業をめぐる情勢について諏訪幸雄事務局長は、過大な需要予測に基づく空港建設と事業計画、規制緩和政策が事故増加や路線廃止など行き詰まりに直面していると指摘。政府がすすめる「アジアオープンスカイ」構想が労働強化や低コスト会社の参入など安全や公共性を脅かしかねないとのべました。

 和波宏明事務局次長は、安全輸送と労働、疲労について講演。疲労にかんする科学的知見を紹介しながら、安全衛生法など現行法も活用した取り組みが健康と輸送を守ることになると強調しました。

 品川正治経済同友会終身幹事が「新自由主義後の世界に向けて」と題して講演しました。



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