2009年2月1日(日)「しんぶん赤旗」

主張

「赤旗」創刊81周年

希望と勇気を運びつづけて


 「しんぶん赤旗」はきょう、一九二八年の創刊から八十一周年を迎えました。日ごろのご愛読とご支援に感謝し、一人でも多くの方に読んでいただけるよう、ひきつづき力をつくす決意です。

 「しんぶん赤旗」は創刊以来、どんなにきびしい困難に直面しても国民の立場にたった報道をつらぬき、戦争反対、平和と国民の暮らしを守る論陣をはりつづけてきました。日本共産党の中央機関紙であるとともに「国民共同の新聞」として、たたかいの羅針盤となり、生きる希望と勇気を運びつづけたことは大きな喜びです。

金融・経済危機のなかで

 「しんぶん赤旗」のこうした役割は、深刻な金融・経済危機のなかでいっそう鮮明になっています。

 昨年来、無法な「派遣切り」「期間工切り」や就職内定の取り消しなどで仕事を奪われ、住まいさえ失う悲惨な例が全国に続出しています。「しんぶん赤旗」は、大企業の無法を告発し、解雇をやめさせ、雇用を守るたたかいを励ます報道・論評をつづけてきました。

 大企業が人減らしを決めたことだけなら、一般のマスメディアも伝えます。しかしそれだけでは、世界的な景気悪化だから大量解雇もやむをえないと、あきらめを広げ、人減らし「競争」をあおることにもなりかねません。「しんぶん赤旗」は、期間工の中途解雇などは法律に照らしても許されないこと、内部留保をため込み配当も続ける大企業には解雇しなくてもいい十分な体力があること、現在の異常な雇用破壊は大企業いいなりに非正規労働を拡大した「政治災害」であることなどを告発し、雇用を守る論陣をはってきました。

 いま各地で、労働組合が「賃上げも雇用も」と運動を広げるとともに、「派遣切り」などにあった非正規労働者などが新たに組合を結成し、解雇の撤回を求めて立ち上がる経験が広がっています。朝日新聞(一月十一日付)が不当に解雇された労働者が日本共産党に相談し、たたかいに立ち上がり、入党者も相次いでいるというルポルタージュを掲載したように、日本共産党の活動がそうした運動に役立っているのはうれしい限りです。

 昨年末から年始にかけ、東京・日比谷公園に設けられた「派遣村」など、仕事も住まいも奪われた人たちへの支援の取り組みも大きな関心を集めました。「しんぶん赤旗」も連日大きく取り上げました。閉村とともに多くのマスメディアで「派遣村」の報道が少なくなるなかで、その後も「派遣村」の動きを伝え、住居と仕事の保障を求めつづけている「しんぶん赤旗」は、国民と痛みを共有する新聞として評価をいただいています。

大企業に物いう党の新聞

 国民の苦難あるところ日本共産党があり、「しんぶん赤旗」があるというのは、創刊以来の歴史と伝統です。「しんぶん赤旗」が国民に真実と勇気を届ける報道ができるのも、国民に支えられ、大企業とは一切腐れ縁を持たず、堂々とものをいえる党の機関紙だからです。

 いま日本共産党への期待と共感が広がりを見せています。多くのマスメディアが、真実を伝え権力を監視するジャーナリズム本来の役割を失っていることでも、「しんぶん赤旗」の役割は大きくなっています。「しんぶん赤旗」のいっそうの前進が、暮らしをよくし政治を変える、確かな保障です。


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