2009年1月30日(金)「しんぶん赤旗」
作曲家 遠藤実さん お別れの会
故人と交流の不破前議長ら参列
「北国の春」などの作曲家として知られ、国民栄誉賞を受賞した故遠藤実さん(享年七十六歳)のお別れの会が二十九日、東京都新宿区のホテルで開催されました。日本作曲家協会の主催で、長女の由美子さんが喪主を務めました。
会場には、遠藤氏にゆかりの歌手や作曲家など関係者多数がつめかけ、故人をしのびました。日本共産党の不破哲三前議長(社会科学研究所長)、緒方靖夫副委員長の両氏も出席。祭壇に花を献じ、由美子さんにお悔やみを述べました。
不破氏が「温かい交流をいただきました」と述べると、由美子さんも「いつもお手紙や本を頂きありがとうございました」と応じました。
生前遠藤氏は、日本音楽著作権協会会長、日本作曲家協会会長などを歴任。この中で一九九七年、遠藤氏が役員を務める「再販制度廃止反対」の大会に、政党代表として不破氏があいさつに訪れたのを契機に交流が始まりました。
不破氏が二〇〇二年の中国訪問をまとめた著書『北京の五日間』には、中国の老人ホームでお年寄りによる「北国の春」の練習の場面に遭遇した際のエピソードが紹介されています。不破氏が「作曲者の遠藤氏は私の親しい人ですから、みなさんのことを必ず伝えます」とあいさつすると、「この歌はみんな大好きです」と大喜びだったといいます。
このことを伝えた不破氏の手紙に、遠藤氏も「作曲者としてうれしい限りです」と返事を寄せるなど交流が続いていました。