2009年1月29日(木)「しんぶん赤旗」
堀越事件
盗撮ビデオ開示を
守る会総会 無罪判決求める
休日に自宅近くで「しんぶん赤旗」号外などを配った社会保険庁職員の堀越明男さんが、国家公務員法などに違反したとされ一審で不当な有罪判決を受けた「国公法弾圧堀越事件」で二十七日、「国公法弾圧を許さず言論表現の自由を守る会」が東京都内で第五回総会を開きました。弁護団や支援者ら約八十人が参加しました。
石崎和彦主任弁護人が報告。この間一部証拠開示されている警察の違法捜査による盗撮ビデオが、テレビ番組などで放映されたことを理由に、検察側が未公開分のビデオの証拠開示を拒んでいる問題で、「これを開示させるかどうかは、証拠の目的外使用を禁止した新刑事訴訟法のもとで、モデルケースとして注目され、今後始まる裁判員裁判制度のあり方にも影響する大事な裁判になっている」とのべました。
堀越さんは「裁判所はすべての盗撮ビデオについて開示を命じてほしい。私は憲法を守ろうというビラを配っただけ。私にやましいことは何ひとつありません。憲法に基づく公正な判決を訴え、逆転無罪に向け全力をあげる」と決意を表明しました。
総会では裁判所に対し、未公開の盗撮ビデオ二十四本の開示と、無罪判決を強く求める決議をあげました。
日本共産党の井上哲士参院議員が出席し、「国民の言論・表現の自由、憲法そのものへ向けられた弾圧。みなさんとともに無罪判決にむけ全力でたたかいます」と連帯のあいさつをしました。