2009年1月24日(土)「しんぶん赤旗」
雇用対策など1.2兆円
シンガポール 景気対策を発表
【ハノイ=井上歩】シンガポール政府は二十二日、二〇〇九年度予算で雇用対策など総額二百五億シンガポールドル(約一兆二千億円、一シンガポールドルは約六十円)の景気対策を実行すると発表しました。
シンガポール財務省の発表によると、雇用主に対する助成や職業訓練などの雇用対策に五十一億シンガポールドルを投入。家計支援には二十億シンガポールドルを投じ、所得税20%、固定資産税40%の還付などを行います。
また、金融機関の融資促進に五十八億シンガポールドル、減税など企業支援に二十六億シンガポールドル、医療・教育を含むインフラ整備に四十四億シンガポールドルをそれぞれ投じます。
シンガポールは〇八年十―十二月期の国内総生産(GDP)成長率が前期比12・5%減、〇九年の成長率見通しが最悪でマイナス5%と、過去最悪といわれる景気後退に直面しています。