2009年1月23日(金)「しんぶん赤旗」
米空母整備で被ばくも
共産党・平和団体 外務省に中止要請
神奈川
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米原子力空母ジョージ・ワシントンが米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)で五日からメンテナンス(整備)を始めたと報道された問題で、県内の平和・民主団体と日本共産党の、はたの君枝、笠木たかし両衆院南関東比例予定候補、いとう正子同神奈川11区予定候補は二十二日、外務省を訪ね、中曽根弘文外相あての要請文を手渡し、原子炉にかかわるメンテナンスの中止を申し入れました。
申し入れ団体は原水協、平和委員会、原子力空母配備阻止県闘争本部、米原子力空母の横須賀配備を阻止する三浦半島連絡会です。
外務省側は、今回のメンテナンスが一月五日から四カ月間、ピュージェットサウンド海軍造船所(ワシントン州)からの派遣で行うとの米側の回答をのべました。参加者は「同造船所からすでに約五百五十人の専門の技術者が派遣され、住友重工業含むのべ七万人が作業にあたると報道されている。被ばくや放射能漏れの危険がある」と指摘しました。
外務省側は「原子炉そのものではなく、原子炉にかかわる日常的なもの。(日本で原子炉の修理や燃料交換は行わないとする)ファクトシートなどの範囲内だ」との米側の回答を伝えました。
参加者が「放射能で汚染された第一次冷却水、フィルター、原子炉部品、配管などの点検・交換が行われないのかについて米側に聞いたのか」とただすと、外務省側は「米軍のメンテナンスの内規は知らないし、確かめていない」とのべました。
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