2009年1月21日(水)「しんぶん赤旗」
米軍ヘリパッドいらない
通行妨害禁止仮処分取り消しを求める
沖縄で県民集会
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米軍ヘリパッド(着陸帯)いらない、守れやんばる(北部)の貴重な森――日米両政府が沖縄県東村高江に建設を強行しようとしているヘリパッドに反対して座り込む住民運動を励まし、国(沖縄防衛局)が那覇地裁に提訴した「通行妨害禁止仮処分」取り消しを要求する県民集会が二十日、那覇市県庁前の県民広場で開かれました。
「ヘリパッドいらない」住民の会、ヘリ基地建設反対協議会、沖縄県統一連、沖縄平和運動センター、平和市民連絡会が呼びかけたもので、県内各地から五百人がかけつけました。
「住民の会」を代表して、伊佐真次共同代表が一年半に及ぶ座り込み運動にふれながら訴えました。
「(最新の垂直離着陸機の)オスプレイを高江や辺野古への配備を隠したまま、ヘリパッドを六カ所もつくる日米沖縄特別行動委員会報告から高江の文言を削除すべきだ。沖縄防衛局こそが無法者だ」
座り込みを続ける高江の安次嶺雪音さん(37)は、「豊かな自然の中で子どもが育っている。ヘリパッドができたら爆音や墜落の危険で私たちのくらしが壊される。私たちは何一つ悪いことはしていない。堂々と胸をはって裁判をたたかいます」と力をこめると、大きな拍手がわきました。
共催した各団体代表と弁護団の池宮城紀夫団長がそれぞれ決意表明し、国際通りをデモ行進しました。
友人たちとそろいのアフロの帽子をかぶって参加した女性(26)は、「四世帯から始まった運動が広がり皆の声になった。とても勇気がいること」と共感の声をあげました。
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