2009年1月16日(金)「しんぶん赤旗」
マハティール前首相が署名
原爆展代表団が訪問
マレーシア
|
原爆展開催のためマレーシアを訪問中の日本原水協と日本被団協の代表団は十四日午後、マハティール・モハマド前首相を訪ね、懇談しました。
日本原水協の高草木博事務局長は、原爆展開催に当たってのマレーシア政府の大きな助力と、マハティール氏が首相当時から原水爆禁止世界大会に連帯メッセージを寄せ、政府代表を派遣していることに感謝を表明。また二〇一〇年春の核不拡散条約(NPT)再検討会議を前に世論喚起が重要であり、「核兵器のない世界を」署名と被爆の実相普及に力を入れていると説明しました。
|
日本被団協の田中煕巳事務局長は、被爆者が核兵器廃絶をねがい被爆体験を語り続けていること、マレーシア政府の国連などでのとりくみに勇気付けられていると述べました。
マハティール氏は、日本は唯一の被爆国であり、廃絶をよびかける努力は特別に重要だと述べ、代表団の訪問を歓迎しました。その場で署名に応じ、自分もNGO(非政府組織)としてこの署名を集めたいと述べました。さらに核廃絶とともに戦争そのものを廃止させることが重要だと強調し、団員の発言に応えながら、憲法九条を守る努力を激励しました。
代表団はマハティール氏自身の世界大会への出席を要請、氏も強い関心を示しました。
国際イスラム大学では十四日も原爆展が続けられ、さらに多数の学生や教官が訪れ、署名も七百筆以上が集まりました。
■関連キーワード