2009年1月13日(火)「しんぶん赤旗」
9条守れ 消費増税なら経済破たん 派遣切りおかしい
新成人 熱い思い
東京
本紙アンケート
今年の新成人は百三十三万人(総務省調べ)。成人の日の十二日、本紙は、東京都大田区と杉並区の式典会場で、新成人五十人に政治への関心などについてアンケートを実施しました。
アンケートでは新成人の平和志向が浮き彫りになりました。
憲法九条について、「守るべきだ」と答えた人が四十人と、八割を占めました。「平和じゃなきゃいやだ」「戦争には行きたくない」という声が上がりました。一方、「九条を知らない」という新成人も六人いました。
消費税については、増税容認は、六人にすぎませんでした。「いま(税率を)上げれば日本の経済が破たんする」と話す新成人も。現状維持が三十五人でしたが、「生まれたときから消費税はあったから、あまり考えたことはなかった」などと答えていました。
総選挙が必ずある今年、「投票に行く」と答えた人は三十人で、どこに投票するかを決めていた人は九人でした。ほとんどの人が投票する政党を決めておらず、「選挙になったらビラを見て決める」「テレビを見て考える」などとしました。
派遣切りや内定取り消しについて聞くと、不安や怒りがぶつけられました。
大学二年生の男性は、「派遣切りはおかしいと思います。いままで使ってきた人を、いらなくなったらポイと捨てる企業は信用できません。内定取り消しのニュースを見ると自分の将来も不安になります」と話しました。