2009年1月12日(月)「しんぶん赤旗」
多様な成長 支えあう
フリースクール大会開く
不登校の子どもなどが通うフリースクールの関係者による第一回日本フリースクール大会が十一日、東京都内で始まり、全国から約二百五十人が参加しました。
主催者を代表して、フリースクール全国ネットワーク代表理事の奥地圭子さんが、子どもが自分に合った成長を安心してできることの大切さとそれを支えるフリースクールの役割について話しました。
パネルディスカッションで、子どもの権利条約ネットワーク代表の喜多明人さんは、子どもの自己肯定感が低下しているなかで、「自分を周りに合わせる」のでなく自己肯定感を高めていく点で公教育はフリースクールの経験を学ぶ必要があると語りました。
現在フリースクールに通っている二人から、いじめや点数主義の教育がいやで学校に行かなくなったけれどフリースクールでは、異なる年齢の人がいて学びあいができること、今では好きな音楽を公園で演奏したりするまで元気になったことが話されました。
フリースクール出身の若者は、フリースクールで学んで社会に出て、今はスクールの仲間と会社を立ち上げ頑張っている経験を紹介しました。
埼玉県のフリースクール理事長の増田良枝さんは、子どもとスタッフと保護者が一緒に運営するのが大切で、ミーティングの持ち方を工夫していると語りました。
白梅学園大学学長の汐見稔幸さんが記念講演、各地のフリースクールの実践報告が行われました。大会は十二日まで行われます。