2009年1月12日(月)「しんぶん赤旗」
統一協会、サッカー大会計画
Jリーグ 参加するな
全国弁連要請
霊感商法や集団結婚などの反社会的活動をしている統一協会(世界基督教統一神霊協会)のダミー組織が今年七月、「09ピースサッカー」と称する国際サッカー大会開催を計画。全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)などが、国内サッカー界に参加しないよう求めています。
全国弁連は九日付「申入書」で「(大会は)統一協会の教祖文鮮明の権威を高めるために企図されたものであり、(日本での)霊感商法で集めた資金を大会賞金・運営資金に流用するもの」と指摘。これを日本サッカー協会やJリーグ加盟チームなど三十五団体に送りました。
大会を主催するのは文鮮明が提唱、設立させた「鮮文平和サッカー財団」で、二〇〇三年から隔年開催。文鮮明はこれを「心情文化平和世界のための一連の活動」(機関誌『ファミリー』〇三年八月号)と位置づけています。
清水エスパルスが参加した〇七年大会の優勝賞金は二百万ドル(約二億四千万円=当時)と、巨額の資金を投入していますが、その資金源が日本。被害相談数だけで年間四十億円(〇七年)にのぼる霊感商法など、日本だけでおこなっている詐欺的、脅迫的集金活動が統一協会資金を支えています。
全国弁連は「(大会参加は)日本における統一協会の霊感商法の被害者や合同結婚式(集団結婚)に参加を強要された日本人信者及びそれらの家族を侮辱し、半面では、霊感商法に携わり、合同結婚式の参加者集めに奔走する日本人信者を鼓舞することにつながる」と指摘。「社会悪に対し、断固として戦う」という日本サッカー協会の「行動規範」を引用して、不参加を求めています。
統一協会は〇六年から女子国際サッカー「ピースクィーンカップ」も隔年に開催。文鮮明は「オリンピック大会も、FIFA(国際サッカー連盟)も、サッカー競技も、わたしの手で消化(支配)するでしょう」(『ファミリー』〇三年九月号)と述べています。