2009年1月10日(土)「しんぶん赤旗」
中国 大卒の就職支援
生活補助金支給 採用企業を優遇
【北京=山田俊英】中国国務院(内閣)は七日に開いた常務会議(閣議)で大学卒業生の就職に対する支援策を決めました。今年の大卒予定者は六百十万人。世界金融危機の影響で雇用情勢が厳しさを増す中で「大学卒業生の就職を雇用政策の首位に位置づける」(発表文)としています。
都市、農村の末端行政機関に就職する卒業生に生活補助金を支給し、中西部や辺境地域の末端組織に就職する卒業生には支払った学費の補償金を支給します。
中小企業や民間企業に就職すれば、農村戸籍の卒業生であっても直轄市(北京、上海など)を除く都市部への定住を認めます。
失業登録された大卒者を雇った企業には政府が支援措置をとるほか、国有大中型企業、特に技術革新型企業に大卒者の雇用を奨励します。自主創業に対する支援や就職情報の提供、就職できない大卒者への職業訓練なども決めました。
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